10日 原油は反落、米原油在庫が予想外に増加
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ46セント安の73.25ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同47セント安の76.97ドル/バレルと、いずれも反落している。
10日アジア時間の原油相場は反落。米石油協会(API)が9日に発表した統計で、先週末時点の原油在庫が前週から360万バレル増加した。市場関係者は減少を予想していただけに、原油先物の売り材料となった。ただ、下げ幅は限られている。米政府が戦略石油備蓄(SPR)の補充に動くとの観測が浮上したことで、「需給引き締まりへの警戒感が漂っている」とマーケットエッジの小菅努代表取締役は指摘。また、カナダのアルバータ州で発生した大規模な山火事による影響で、複数の石油生産施設が稼働を停止したことも相場の支援材料となっている。鎮火に時間を要した場合には、「供給不安が長期にわたる可能性がある」と、同氏は懸念を示した。
日経平均株価は前日比150円70銭安の2万9,092円12銭で推移している。ドル円相場は1ドル=135.13円と、前日の17時時点(134.81円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):143.44 (↓0.64)
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