25日 原油は小動き、強弱材料が交錯
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ4セント安の74.30ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同8セント高の78.44ドル/バレルと、いずれも限られた幅での値動きとなっている。
25日アジア時間の原油相場は小動き。前日に買われすぎたとの見方から、利益確定の売りが散見されている。マーケットエッジの小菅努代表取締役は、「米国の債務上限問題も相場の上値を抑えている」と指摘。債務上限額の引き上げをめぐる政府が野党共和党との交渉に行き詰まり、米国債のデフォルト(債務不履行)の可能性が警戒され、リスク資産である原油先物が売られやすい状況にあるようだ。ただ、米国で燃料需要が増加するとの期待が相場の下げを相殺している。前日に発表された米エネルギー情報局(EIA)の週報でガソリン在庫が予想以上に減少したほか、「来週からドライブシーズンが始まることで、需要の増加が意識される」と同氏は付け加えた。
日経平均株価は前日比115円60銭高の3万798円28銭で推移している。ドル円相場は1ドル=139.61円と、前日の17時時点(138.65円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):144.61 (↑1.12)
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