13日 原油は続伸、OPEC月報で需給逼迫が台頭
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ18セント高の89.02ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同8セント高の92.14ドル/バレルと、いずれも続伸している。
13日アジア時間の原油相場は続伸。需給逼迫懸念の高まりを受け、買い地合いが続いている。石油輸出国機構(OPEC)は12日に発表した月報で、今年の世界の石油需要見通しを先月から据え置き、過去最高水準に達すると予想した。インフレ対応の金融引き締めが継続されながらも、主要各国の堅調な経済成長にエネルギー需要が支えられる見通し。ただ、野村證券の大越龍文シニアエコノミストは、「中国の景気に自信が持てる状況ではない」と指摘。WTI原油相場は90ドルを前に高値警戒感が広がり、上値が重くなるとの見方を示した。一方、OPEC加盟国であるリビアで、連日の豪雨から大規模な洪水が発生したが、「もとより生産量が安定していないため原油供給への影響は限定的」(同氏)。
日経平均株価は前日比51円1銭安の3万2,725円36銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.34円と、前日の17時時点(146.81円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):182.57 (↑1.72)
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