26日 原油は小動き、年内の材料出尽くす
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(2月限)はクリスマス祝日前の22日終値と比べ14セント高の73.70ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(2月限)は同6セント高の79.13ドル/バレルと、いずれも小幅な値動きにとどまっている。 26日アジア時間午前の原油相場は小幅レンジ内で推移。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストによると、クリスマスにより市場参加者が少ないと予想されるなか、強弱材料が拮抗しており値動きが限定的となっている。足元では紅海の治安悪化により原油の輸送が遅れるとの懸念が強材料だ。一方で、アフリカの産油国アンゴラが先週、石油輸出国機構(OPEC)からの脱退を宣言しており、OPECの結束が緩むことや減産の実効性が欠如するとの観測が相場の上値を抑える要因となっている。 そのうえで上野氏は、「年内は金融市場を取り巻く材料が出尽くしている」とし、米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録などが公開される来年1月3日が、市場が動き出すタイミングとの見方を示した。 日経平均株価は前日比76銭安の3万3,253円27銭で推移している。ドル円相場は1ドル=142.28円と、前日17時時点(142.45円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):163.23(↓0.20)
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