26日 原油は反落、米経済指標への失望で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は前日終値と比べ37セント安の76.99ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(3月限)は同26セント安の82.17ドル/バレル、といずれも反落している。 26日アジア時間の原油相場は反落。米商務省が25日に発表した2023年10~12月期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比3.3%増加し、市場予想を上回った。一方で、物価動向を示す指標値のGDPデフレーターは市場予想の2.5%の上昇を大きく下回り、前期比1.5%上昇にとどまった。野村證券の高島雄貴エコノミストは「GDPの結果が米国経済の強さ一辺倒ではなく、弱い部分も散見された」と述べた。さらに、24日に発表された米エネルギー情報局(EIA)の統計では、ガソリン在庫が市場予想の230万バレルを大幅に上回る491.3万バレル増加した。「米国のエネルギー需給の緩さが意識され、これも下げ材料」(同氏)。 日経平均株価は前日比324円86銭安の3万5,911円61銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.62円と、前日の17時時点(147.68円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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