28日 原油は反落、米国のエネルギー需給に緩み
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(4月限)は前日終値と比べセント31セント安の78.56ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同35セント安の83.3ドル/バレルと、いずれも反落している。 28日午前の原油相場は軟調に推移している。米石油協会(API)が27日に発表した週間在庫統計によると、原油在庫が市場予想の270~320万バレルの増加を大幅に上回る840万バレル増加した。暖房油在庫も市場予想の200~210万バレルの減少を大幅に下回る50万バレルの減少にとどまった。エネルギー・金属鉱物資源機構の野神隆之首席エコノミストは、「米国のエネルギー需給の緩和感が意識され、原油相場が下落している」と指摘。さらに、米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事が27日、今後の経済指標を注意深く検討した上で利下げを実施するとの見方を示した。「利下げが先延ばしになったとの観測から、米国経済の減速懸念が生じている」と同氏は述べた。 日経平均株価は前日比126円51銭安の3万9,113円1銭で推移している。ドル円相場は1ドル=150.4円と、前日17時時点(150.36円)からドル高・円安方向に振れている。
|