2日 原油は続伸、米中の需要増への期待感で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ27セント高の83.98ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同26セント高の87.68ドル/バレルと、いずれも続伸している。 2日アジア時間午前の原油取引は買いが先行。引き続き米国と中国の石油需要が増加するとの期待が強材料視されている。米供給管理協会(ISM)が1日に発表した3月の米製造業景況指数は50.3と、前月の47.8から上昇し、好不況の判断基準とされる50を1年5カ月ぶりに上回った。さらに、中国国家統計局が3月31日に公表した3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.8に改善。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「指数が市場の想定よりも上回ったため、アジア時間でも依然として強材料となっている」と指摘した。 なお、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は3日、合同閣僚監視委員会(JMMC)会合で現在の生産方針を確認する見込み。今後の相場について同氏は、「JMMC会合に向けて様子見ムードが強まる」との見方を示した。 日経平均株価は前日比126円10銭高の3万9,929円19銭で推移している。ドル円相場は1ドル=151.73円と、前日の17時時点(151.35円)と比べドル高・円安方向に振れている。
|