9日 原油は反発、中東の地政学的リスクが再燃
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ24セント高の86.67ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同26セント高の90.64ドル/バレルと、いずれも反発している。
9日アジア午前時間の原油相場は反発。中東情勢の先行き不透明感が再び強まり、買い地合いで推移している。イスラエルのネタニヤフ首相は8日、パレスチナ自治区ガザ南部の都市ラファに軍事侵攻する日程が決まっていると述べた。また、同自治区を実効支配するイスラム組織ハマスは、7日からイスラエルとの休戦交渉に臨んだものの、イスラエル側から提示された停戦案を拒否。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「中東の地政学的リスクが再び高まりつつある」との見方を示した。前日の市場では、イスラエル軍がガザ南部から地上部隊の大半を撤収させたことなどを受け、エネルギー供給に対する過度な警戒感が後退していた。
日経平均株価は前日比177円60銭高の3万9,524円64銭で推移している。ドル円相場は1ドル=151.83円と、前日の17時時点(151.88円)と比べややドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):180.76 (↓0.12)
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