18日 原油は小反発、原油の供給に減少懸念
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日終値と比べ12セント高の82.81ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同20セント高の87.49ドル/バレルと、いずれも上昇している。 アジア時間18日午前の原油相場は小幅反発。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「強弱材料が混在するなか、イスラエル、イランやベネズエラの先行き不透明感もあって様子見も強い」と指摘する。イラン、イスラエル間の緊張の高まりに伴い、ホルムズ海峡の封鎖など石油供給への懸念が付きまとっており、相場を支えている。イスラエルによるイランへの報復が行われる可能性もあり、地政学的リスクが上昇。さらに米国がイランへの制裁を検討している向きもある。 またベネズエラからの原油供給が減少する可能性がある。米国はベネズエラの大統領選挙で公正な選挙を実施することを条件に、ベネズエラへの経済制裁を4月18日まで緩和していた。しかしマドゥーロ大統領は野党候補の出馬を禁止したため、米国は経済制裁を再開している。 もっとも、欧米時間の取引では米国原油在庫の予想外の増加や、米国の金利引き下げ後退観測を受けてWTI原油先物は16日比2.67ドル/バレル下落していた。アジア時間の取引でも弱気な心理が引き継がれ、原油相場の上値を抑制している面もある。 日経平均株価は前日比27円76銭高の3万7,990円56銭で推移している。ドル円相場は1ドル=154円と、前日の17時時点(154.62円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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