24日 原油は小反発、安値拾いの買いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ3セント高の76.90ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同6セント高の81.42ドル/バレルと、いずれも小幅に反発している。
24日アジア時間午前の原油相場はわずかに反発。週明けから4営業日続落した反動で値ごろ感が生まれ、安値拾いの買いが散見される。米国の連休入りを前に、地政学的リスクを警戒した買いも入りやすいようだ。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席は、「中東やウクライナ情勢が連休中に悪化する可能性が意識されている」と指摘した。まもなく夏のドライブシーズンを迎える米国で、ガソリン需要が増加するとの期待が膨らんでいることも、相場の支援材料。全米自動車協会(AAA)は13日、5月25~27日の連休中に自動車で旅行する人の数が、統計を開始した2000年以来で過去最高に達するとの見通しを示した。ただ、相場の上値は限定的。米国の利下げ期待が後退し、「米株安とドル相場の上昇が、原油の買いを弱めている」(同氏)。23日に発表された同国の5月の総合購買担当者景気指数(PMI)が2022年4月以来の高水準となったほか、前週分の新規失業保険の申請件数は市場予想を下回り、米国経済の底堅さが示されていた。
日経平均株価は前日比449円47銭安の3万8,653円75銭で推移している。ドル円相場は1ドル=157.12円と、前日の午後5時時点(156.77円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):179.87 (↓1.37)
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