3日 原油は堅調、リビア産原油の供給減少懸念で
11時15分現在、週明け2日が休場だったニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は、先週末の終値と比べ56セント高の74.11ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は前日比8セント安の77.44ドル/バレルと、いずれも底堅く推移している。
3日アジア時間午前の原油相場は堅調。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは、「リビア産原油の供給が減少するとの警戒感が強まっている」と述べた。国内の政治的対立が根深い同国では、8月末以降、原油生産が通常量(日量約110万バレル)の半分以下に落ち込んでいる。9月1日には、一部の油田で生産活動が再開されたが、依然として輸出は停止したままだ。ただ、相場の上値は限定的。目先の原油需給が緩む可能性が意識されている。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は当初の計画どおり、日量220万バレルの自主減産を段階的に廃止するもよう。OPECプラスは6月の閣僚級会合で、同自主減産の実施期限を9月末まで延長した一方、10月から減産規模を縮小する方針を決定していた。
日経平均株価は前日比61円32銭高の3万8,762円19銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.66円と、前日の午後5時時点(146.48円)と比べややドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):166.42 (↓0.80)
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