11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ13セント高の67.44ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同21セント高の70.82ドル/バレルと、いずれも続伸している。
12日アジア時間午前の原油相場は一段高。ハリケーン「フランシーヌ」が米ルイジアナ州に上陸したため、メキシコ湾の海上にある石油生産施設の操業が中断されている。フランシーヌの勢力は当初カテゴリー1と予想されていたが、11日米時間午後6時にカテゴリー2まで勢力が強まったことで、「従業員を避難させ操業停止する施設が増えるとの見方が強材料視されている」(野村証券経済調査部=高島雄貴エコノミスト)。
ただ、需給が不透明として様子見に徹する市場関係者も少なくない。米国石油協会(API)が10日に発表した在庫統計で原油在庫が前週比で減少した一方、米エネルギー情報局(EIA)が11日に発表した週報では、同80万バレル増加した。このため今後の需給動向を見極めようとする動きが見られ、強気一辺倒の市場ではないようだ。
日経平均株価は前日比1,053円8銭高の3万6,672円85銭で推移している。ドル円相場は1ドル=142.57円と、前日17時時点(141.38円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):154.83 (↓2.41)
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