6日 原油は小幅下落 米大統領選にらみ下げ止まり
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(12月限)は前日終値と比べ28セント安の71.71ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(1月限)は同34セント安の75.19ドル/バレルと、いずれも下振れ。 6日アジア時間午前の原油相場は小幅な下振れ。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)によると、原油相場はアジア時間に入り下落していたが、米大統領選の開票が進み下げ止まったという。刻一刻と情勢は変わるものの、現時点ではトランプ候補率いる共和党優勢。このため、「トランプラリーを思わせる米株価急反発があり、原油相場にも強材料として作用した」という。6日午後には選挙人を多く配するカリフォルニア州での開票も進むため、米大統領選の大勢が見え始めると吉田氏は続ける。「少なくとも本日中は、米株価市場にもれず原油相場も値動きの激しい1日となるだろう」と指摘した。 8日の未明にFOMC(連邦公開市場委員会)から発表される今後の政策見通しも、相場に大きな影響を与えうると吉田氏は示す。利下げの方向性が定まれば、資金調達のしやすさから景気回復への期待感が高まると見られている。吉田氏は、米大統領選も含め様子見の地合いが強いとしながらも、「足元は強材料が多く相場は反発しやすい」と結んだ。
日経平均株価は前日比662円81銭高の3万9,137円71銭で推移している。ドル円相場は1ドル=153.29円と、前日の17時時点(152.28円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
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