30日 原油は小幅反発、EIAの在庫統計やFOMCの通過で
31日アジア時間午前の原油相場は小幅高。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「29日米国時間で下げた反動から若干買いが入っている」と述べた。米エネルギー情報局(EIA)が29日に発表した週報によると、先週末24日までの1週間で、同国の原油在庫は前週比350万バレル増えた。増加幅は市場予想の同220万バレルを大幅に上回り、需給緩和懸念が米国時間の下げ要因となっていた。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)は28~29日に開催した定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定。「EIAの在庫統計やFOMCを通過したことで、市場では安心感から買われている」(同氏)。 なお、目先の原油相場に関しては「方向感の欠ける値動きとなる公算が大きい」と芥田氏は指摘。米国のトランプ大統領はカナダとメキシコからの輸入品に対して、従来の計画どおり2月1日に関税を課す意向を示しており、関税政策の先行きに不安感が広がっているようだ。 日経平均株価は前日比48円90銭高の3万9,463円68銭で推移している。ドル円相場は1ドル=154.42円と、前日の17時時点(155.30円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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