3日 原油は反発、米国の関税措置を受けて
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(3月限)は先週末終値と比べ1ドル13セント高の73.66ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(4月限)は同39セント高の76.06ドル/バレルと、いずれも反発。 アジア時間3日午前の原油相場は上伸。米国のトランプ大統領は1日、カナダとメキシコからの輸入品に関税を課す大統領令に署名した。両国から産出される原油にも関税が課せられる方針で、「原油供給への懸念が米国の需給引き締まりを想起させている」とニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは述べた。 一方、上野氏は上値の重さも指摘。カナダ、メキシコ、中国への関税強化が貿易戦争へと発展することで、世界の原油需要が減少する可能性があり、相場の重荷という。同措置に対するカナダやメキシコの対応も目先は注目されるところのようだ。 また、アジア時間10時45分に発表された財新の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.1と、事前予想の50.5を下回ったことも原油先物の売りにつながったもよう。 日経平均株価は先週末比981円47銭安の3万8,591円2銭で推移している。ドル円相場は1ドル=155.81円と、先週末の17時時点(154.66円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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