1日 原油は続伸、供給減少懸念や良好な財新PMIで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は71.64ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は74.93ドル/バレルとなり、いずれも前日終値から16セント続伸している。 1日アジア時間午前の原油相場は堅調。ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストは、ロシアやイランからの原油供給が滞るとの懸念が引き続き材料視されていると指摘。米国のトランプ大統領は、ロシアがウクライナと1カ月以内に停戦合意しなければ、ロシア産原油の購入国に対して追加関税を課すと警告している。さらにトランプ大統領は、イランとの核開発問題の協議で合意に至らなければ、軍事攻撃に踏み切る可能性を示した。 経済指標の面で上野氏は、中国で1日に発表された財新の3月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想より小幅に上振れた点や、ダウ先物や日経平均株価などの上昇を強気材料として挙げた。 ただ、WTIは31日の米国市場で2ドル以上急伸。米国の相互関税の発動を2日に控え、アジア時間では利益確定売りにより上げ幅が削られているという。 日経平均株価は前日比240円14銭高の3万5,857円70銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.81円と、前日の17時時点(149.14円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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