10日 原油は反落、持ち高調整の売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は前日の終値と比べ35セント安の62.00ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は同52セント安の64.96ドル/バレルと、いずれも反落している。
10日アジア時間午前の原油相場は反落。前日の海外市場で買い進まれた反動で、持ち高調整の売りが優勢となっている。9日の海外市場では、米国のトランプ大統領が相互関税の賦課に一定の猶予期間を設けたことを受け、市場参加者のリスク回避姿勢が和らいでいた。野村證券経済調査部の高島雄貴エコノミストは、「今後もトランプ大統領の発言によって値動きが大きく左右されることには注意が必要」と伝えた。また、産油国の供給動向にも注目が集まる。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は15日に、カザフスタンなどが超過した生産量を相殺するための減産計画を協議するもよう。さらに5月5日の会合では、6月の生産方針を決定する。
日経平均株価は前日比2,646円8銭高の3万4,360円11銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.82円と、急激に円高が進んだ前日17時時点(145.54円)から一転、ドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):140.94 (↓6.60)
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