11日 原油は続落、米株安とOPECプラスの増産前倒しで
11日アジア時間午前の原油相場は一段安。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)は、「米中の貿易戦争激化への警戒感が根強く、ダウ平均株価など米国株式相場が下落基調なため、経済鈍化への強い懸念から原油需要の減少観測が台頭している」と指摘した。 また、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が自主減産の縮小を前倒しすると発表したことも、相場に下方圧力を加えているようだ。「米株式相場はこのところ乱高下を繰り返し、原油相場も基本はこれに連動しているが、OPECプラスの増産前倒しが足かせとなり、原油は株価に比べ急反発しづらく、また下げやすい状況にある」(同氏)。 日経平均株価は前日比1,554円19銭安の3万3,054円81銭で推移している。ドル円相場は1ドル=143.34円と、前日17時時点(146.27円)と比べ急激にドル安・円高方向に振れている。
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