17日 原油は続伸、産油国の減産拡大やイラン制裁で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(5月限)は62.98ドル/バレルとなり、前日終値から51セント高、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(6月限)は66.26ドル/バレルと同41セント高となり、いずれも続伸している。 18日アジア時間午前の原油相場は堅調。野村證券の高島雄貴エコノミストによると、反発した前日の欧米時間の流れを引き継ぎ、産油国の減産幅拡大や米国のイランに対する制裁強化が強材料視されている。 石油輸出国機構(OPEC)は16日、OPECと非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」に加盟しているイラクやロシア、サウジアラビアなど7カ国が今月から2026年6月までの原油の減産幅を従来の計画よりも拡大させると発表した。 また、米国がイラン産原油を購入している中国の独立系製油所1社を新たに制裁対象に追加した。これらを背景に供給が引き締まるとの見方が強まった。 需要面でも強気材料が見られる。米エネルギー情報局(EIA)は16日、週間石油統計を発表。11日時点の原油在庫は前週から約51万バレル増となり、増加幅は事前予想の75万バレルを下回った。加えて、ガソリン在庫は同196万バレル減と、減少幅は市場予想の169万バレルを超え、需給に引き締まり感が台頭しているという。 日経平均株価は前日比264円85銭高の3万4,185円25銭で推移している。ドル円相場は1ドル=142.65円と、同17時時点(142.11円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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