1日 原油は小反発、急落を受け自律反発
1日アジア時間午前の原油相場は小幅に反発した。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)によると、前日の急落を受け、値ごろ感から自律反発の向きが強いという。もっとも、連動性の高い同日のダウ等主要先物相場の急反発に比べ、上げは弱いと吉田氏。原油市場特有の材料が、依然として相場に強く下げ圧力を加えている。 4月30日、石油輸出国機構(OPEC)の盟主サウジアラビアが自主減産の縮小を示唆したと伝わり、相場は供給過剰への懸念から大きく下落した。5月5日には、非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国の会合が予定されている。吉田氏は、同会合の内容や新規材料待ちとし、「市場はしばらく様子見ムードが強い」と示した。 日経平均株価は前日比120円64銭高の3万6,166円2銭で推移している。ドル円相場は1ドル= 143.12円と、前日の17時時点(142.81円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
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