9日 原油は続伸、週末の米中会談への期待で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は60.06ドル/バレルと前日終値から15セント高、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は63.01ドル/バレルと同17セント高と、いずれも続伸している。 9日アジア時間午前の原油相場は堅調。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは、経済減速により石油需要が後退するとの懸念が和らいでいるとの見方を示した。米国と中国が今週末、スイスで貿易に関する会談の場を設ける予定。野神氏によると、米国のトランプ大統領が「楽観視している」と発言するなど、関税引き下げへの期待感が広まっている。米国は8日、英国との間でも貿易協定に合意。関税引き下げの流れが拡大するとの観測が浮上した。 ただ、野神氏は「米中の間で関税引き下げが本当に行われるか、協議が長引く可能性もあるため、足元では様子見の動きもある」と指摘した。 日経平均株価は前日比515円54銭高の3万7,444円17銭で推移している。ドル円相場は1ドル=145.94円と、同17時時点(144.32円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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