13日 原油は反落、利益確定売りが優勢
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ20セント安の61.75ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同23セント安の64.73ドル/バレルと、いずれも反落している。 13日アジア時間午前の原油相場は反落。前日の海外時間で上昇した反動から利益確定売りが出ている。米中両政府は12日、互いに課した輸入関税を90日間、暫定的に115%引き下げることを発表した。米中による関税の一時的な引き下げにより市場に楽観的なムードが台頭したが、「この材料はすでに一巡して消化されつつある」とニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストは述べた。さらに、関税引き下げによる原油相場の上げ幅は他のエネルギー指標よりも小さかったとみられ、原油の需給緩和感が相場の重石となった。もっとも、市場は次の材料を待つ機運が強い。米国の4月消費者物価指数(CPI)は13日、石油輸出国機構(OPEC)の月報は14日にそれぞれ発表される予定だ。「関税引き下げ後の市場を見定める必要がある」と上野氏は付け加えた。 日経平均株価は前日比620円73銭高の3万8,264円99銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.90円と、前日の17時時点(147.92円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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