15日 原油は大幅反落、イランからの供給緩和観測浮上で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ1ドル25セント安の61.90ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は1ドル26セント安の64.83ドル/バレルと、いずれも大幅反落。 15日アジア時間午前の原油相場は下落した。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、核保有を巡りイランからアメリカに向け一定の軟化の姿勢が見られたことで、需給の緩みが見込まれ売りが広がったという。 現地時間の14日、イラン政府高官はアメリカの主要メディアからのインタビューを受け、アメリカからの制裁緩和を条件に高濃縮ウラン放棄の用意があると述べた。このインタビュー以前に、アメリカのトランプ大統領はイランとの交渉は順調だと発言しており、同国からの供給懸念が緩和されるとの見方が強まった。もっとも、野神氏は「制裁は持続しており、交渉次第では強材料に転じる可能性もある」と示す。同問題を含め、方向性の定まらない材料が山積しているため、様子見ムードも根強いようだ。 日経平均株価は前日比463円91銭安の3万7,664円22銭で推移している。ドル円相場は1ドル= 146.29円と、前日の17時時点(146.99円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
|