20日 原油は小動き、強弱材料が錯綜
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(6月限)は前日終値と比べ13セント高の62.82ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は同4セント安の65.50ドル/バレルと、いずれも狭いレンジ内で推移している。 20日アジア午前時間の原油市況は小動き。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリストは「短期的に沈静化している値動き」と分析した。週明け19日の米国の主要株価指数は堅調に推移したが、その後、上げ下げを繰り返したという。アジア午前時間のダウ先物も小動きとなっており、リスク資産である原油に波及しているようだ。続けて外部環境についても「現在では小康状態といえる」と同氏は指摘した。足元ではイランの外相は18日、核兵器開発に転用可能な高濃度ウランを保有し続ける意向を示したほか、日米両政府はトランプ米政権の関税引き上げを巡る3回目の閣僚協議を23日に開く方針を固めるなど、強弱材料が錯綜している。 日経平均株価は前日比169円30銭高の3万7,667円93銭で推移している。ドル円相場は1ドル=144.88円と、前日の17時時点(144.85円)と比べややドル高・円安方向に振れている。
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