21日 原油は急反発、地政学リスクが再び台頭
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は63.16ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)は66.51ドル/バレルと、いずれも前日終値から1.13ドルの大幅高。 21日アジア時間午前の原油相場は急反発している。地政学リスクの高まりによる供給減少懸念が再び強まった。イスラエルがイランの核施設に向けて攻撃する準備を進めている、とCNNが報道。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは「中東情勢の緊迫化やペルシャ湾の封鎖といった可能性が台頭し、原油の供給が滞るとの見方から相場は押し上げられた」と指摘した。 ただし、イスラエルが攻撃を最終決定しているかは現時点で不明。米国が肯定的に受け止める可能性は低く、米国とイスラエルの外交関係が破綻するとイスラエルが孤立することも考えられるという。野神氏は「イスラエルやアメリカからの声明待ち」と付け加えた。 日経平均株価は前日比77円57銭安の3万7,453円92銭で推移している。ドル円相場は1ドル=144.08円と、同17時時点(144.13円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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