26日 原油は続伸、米国がEUへの関税発動を延期
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は先週末終値と比べ15セント高の61.68ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(7月限)も同15セント高の64.93ドル/バレルと、いずれも小幅続伸している。 アジア時間26日午前の原油相場は続伸。米国のトランプ大統領は先週末、欧州連合(EU)からの輸入品に6月1日より50%の関税を発動するとしていたが、アジア時間26日には関税発動の期限を7月9日まで延長すると発表した。ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストは「これを受けて、リスク選好となり、原油相場がやや上昇した」と指摘している。 また、米国とイランの核開発を巡る協議の進展が見られないことや、米国でドライブシーズンが始まったことも相場の支援材料として働いている。 もっとも、米国のトランプ政権の動向には不透明感が強く、相場の重石となっている。産油国の増産や関税の影響などを受けて、上野氏は目先の原油相場も「基本的には上値が重い」としているが、米国とイランの緊張が高まれば、上振れする可能性もあるという。 日経平均株価は先週末比203円26銭高の3万7,363円73銭で推移している。ドル円相場は1ドル=142.28円と、先週末の17時時点(143.32円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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