3日 原油は続伸、地政学リスクの高まりで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日の終値と比べ45セント高の62.97ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同39セント高の65.02ドル/バレルと、いずれも続伸している。
3日アジア時間午前の原油相場は続伸。野村證券の高島雄貴エコノミストは、「イランやロシアの地政学リスクが相場の支援材料となっている」と伝えた。イランの外交官は2日、米国が提示した核合意再建へ向けた新提案を拒否する構えを示した。両国間の緊張が高まれば、米政府はイラン産原油の取引を対象とした追加制裁を講じる可能性がある。一方、ロシアとウクライナは2日に再度の停戦協議に臨んだものの、目立った進展は見られず。主要各国が近く、ロシアに対する制裁を強化するとの観測もある。 ただ、相場の上値は限定的。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が、3カ月連続で原油生産を日量41万1,000バレル引き上げるため、「供給が過剰になるとの警戒感は強い」(高島氏)。
日経平均株価は前日比162円33銭高の3万7,633円0銭で推移している。ドル円相場は1ドル=143.07円と、前日17時時点(142.90円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):141.60 (↑0.16)
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