4日 原油は反落、需給緩和感が相場の重石
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ17セント安の63.24ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同14セント安の65.49ドル/バレルと、いずれも反落している。 4日アジア時間午前の原油相場は下落。原油に買われ過ぎ感が生じ、高値警戒感から利益確定売りが入っている。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が7月の原油生産も日量41万1,000バレル増産すると発表したため、「世界的に原油供給に安心感がある」とエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストは述べた。 米国石油協会(API)が米国時間3日に発表した米国内の石油在庫統計によると、先週末5月30日時点の原油在庫は前週比330万バレル減少と事前予想の310万バレル減をわずかに上回った。一方、ガソリン在庫は同470万バレル増加しており、40~50万バレル増の事前予想を大きく上回った。米国ではガソリンの需要期に入ったにもかかわらず、需要の弱さが意識されれば、「原油市況にも下げ圧力が加わる」と野神氏は指摘した。 日経平均株価は前日比387円90銭高の3万7,774円71銭で推移している。ドル円相場は1ドル= 143.77円と、前日の17時時点(142.83円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
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