5日 原油は小動き、強弱材料が交錯
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ10セント安の62.75ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同横ばいの64.86ドル/バレルと、いずれも小動きとなっている。 5日アジア午前時間の原油市況は小動き。ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは「強弱材料が交錯している」との見方を示した。米国のガソリン在庫が市場予想に反して増えたことや、サウジアラビアがアジアの顧客向けの7月原油販売価格を4年ぶりの低さに迫る水準まで引き下げたことが弱材料視されている。ただ、イランの核開発を巡って米国との交渉が難航しており、「地政学リスクの高まりが相場を支えている」(同)。なお、目先の相場に関しては「もみ合いが続く公算が大きい」と付け加えた(同)。 日経平均株価は前日比95円87銭安の3万7,651円58銭で推移している。ドル円相場は1ドル=142.86円と、前日の17時時点(144.09円)と比べ大幅なドル安・円高方向に振れている。
|