11日 原油は続落、利益確定売りで
11日アジア時間午前の原油相場は続落。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)によると、前日のWTI原油が65ドルを上回る上昇を受け、利益確定売りが入ったという。 原油相場は方向感の見えづらい状況が続いていると吉田氏。イギリスのロンドンで行われた米中の貿易協議は10日遅くに終了。中国のレアアースの輸出規制緩和を巡り一定の合意が見られた一方、今後の展開を巡り懸念も残る。また、米国とイラン間の核協議も平行線を辿っており、明確な方向観は見えないと吉田氏は述べた。 またテクニカルな方向観で言えば、WTI原油65ドルは「売買の境目として意識されやすい」と吉田氏。今後も「65ドルを前後して相場は推移するのではないか」と見方を示した。 日経平均株価は前日比200円92銭高の3万8,412円43銭で推移している。ドル円相場は1ドル= 145.06円と、前日の17時時点(144.75円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
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