12日 原油は反落、利益確定売りで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日の終値と比べ34セント安の67.81ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同36セント安の69.41ドル/バレルと、いずれも反落している。
12日アジア時間午前の原油相場は反落。前日の米国市場で買いが殺到した反動で、利益確定や持ち高調整の売りが先行した。ただ、中東の地政学リスクが一段と高まり、相場は4月上旬以来の高値水準で推移している。米政府は11日、安全保障上のリスクを理由として、イラクにある米国大使館の職員に退避を命じた。15日に予定されている米国とイランの核協議が決裂に終われば、両国は武力行使に踏み切る意向を示している。さらに、イスラエルもまた敵対するイランへの攻撃準備を整えており、「金融市場全体が核交渉の行方を注視している」(野村證券の高島雄貴エコノミスト)。
日経平均株価は前日比287円78銭安の3万8,133円41銭で推移している。ドル円相場は1ドル=144.06円と、前日17時時点(145.13円)と比べ大幅なドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):143.32 (↓0.81)
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