16日 原油は続伸、双方交戦も小康状態
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は先週末終値と比べ88セント高の73.86ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同80セント高の75.03ドル/バレルと、いずれも続伸している。 16日アジア午前時間の原油市況は続伸。イスラエルとイラン交戦が激化しており、市場のセンチメントは強気に振れている。ただ、ニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは双方による攻撃の応酬が続いているとしながらも、「現時点で小康状態であり、上げ幅は縮小傾向にある」と指摘した。米国トランプ大統領は15日、自身のSNSでイスラエルとイラン双方に対して停戦で合意するように求めた。米国が停戦を呼び掛けたことで、市場では安心感が若干広がっているようだ。また、イラン南部沖合にある世界最大級のサウスパースガス田が14日に、イスラエル軍による攻撃で一部操業を停止したが、「今のところ大規模な供給減少は起きていない」(同)。なお、今週の価格動向としては「依然として上振れリスクが高い状態が続く」と上野氏は付け加えた。 日経平均株価は前日比354円49銭高の3万8,188円74銭で推移している。ドル円相場は1ドル=144.35円と、前日の17時時点(143.80円)と比べドル高・円安方向に振れている。
|