18日 原油は小動き、高値警戒感から上値重く
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は前日終値と比べ1セント高の74.85ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は同3セント安の76.42ドル/バレルと、いずれもほぼ横ばいに推移している。 アジア時間18日午前の原油相場は小動き。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、中東情勢については現時点では材料出尽くし感があるが、地政学リスクの高まりから相場は堅調さを維持している。加えて、アジア時間18日に発表された米国石油協会(API)の在庫統計では、米国の原油在庫が前週比1,010万バレル減少した。米国の需給引き締まり感が示された形だが、「市場関係者は米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計の結果待ち」(野神氏)とされ、さらなる上昇圧力は加わりにくいという。 また、このところ原油相場は上げ基調が続いており、高値警戒感から上昇が抑制されているようだ。 野神氏は今後の原油相場について、WTIは78ドル付近が目先の高値として意識されやすいとの見解を示した。米国のトランプ大統領就任時のWTI原油価格が77.81ドルで、これをトランプ大統領が高値とみなし主要産油国に増産を要請したことから、78ドルに近づくと高値警戒感が出やすいようだ。 日経平均株価は前日比224円80銭高の3万8,761円54銭で推移している。ドル円相場は1ドル=145.14円と、前日の17時時点(144.54円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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