19日 原油は反落、上昇基調の落ち着きで
19日アジア時間午前の原油相場は反落。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)によると、市場に残る材料が一服し、急騰や急落といった過剰反応は起きづらい地合いという。 原油相場はいわゆる高止まり状態だと吉田氏。急騰に伴う反落も見られるものの、中東情勢の改善の見通しが立たないため、依然として市場には上昇圧力がかかり続けている。このため、WTI原油は70ドルという比較的高い水準が、目先の底値として意識されやすいという。 また先日から台頭しているホルムズ海峡の封鎖の可能性について、吉田氏は「いわゆるテールリスクであり、起これば影響は甚大だが可能性は極めて低い」と示す。もっとも、今後も中東情勢の先行きが最大の材料として意識される可能性は高く、注視が必要だと締めくくった。 日経平均株価は前日比304円96銭安の3万8,580円19銭で推移している。ドル円相場は1ドル= 145.07円と、前日の17時時点(144.95円)と比べ、ドル高・円安方向に振れている。
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