20日 ブレント原油は急落、米国の対イラン攻撃懸念が一時後退
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(7月限)は75.93ドル/バレルと、18日終値から79セント上昇。一方、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(8月限)は前日終値から1.93ドル安の76.92ドル/バレルと、急落している。 20日アジア時間午前のブレント原油相場は軟調。米ホワイトハウスは米国時間の19日昼過ぎ、トランプ大統領の声明として、イランに対して軍事行動をとるかどうかを2週間以内に決めると伝えた。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、米国が今週末のうちにイランに攻撃する可能性が低くなったとみなされ、中東からの原油供給懸念が後退。高値警戒感も相まって、利益確定売りが入っている。 ただし、野神氏は「米国がイランを攻撃する場合、いつ実行されるかという不透明感は残っている」と付け加えた。 日経平均株価は前日比60円83銭安の3万8,427円51銭で推移している。ドル円相場は1ドル=145.33円と、同17時時点(145.40円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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