1日 原油は続落、OPECプラスの増産観測を受け
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値と比べ38セント安の64.73ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同35セント安の66.39ドル/バレルと、いずれも続落している。 1日アジア時間午前の原油相場は軟調。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、7月6日に実施する会合で8月も日量41万1,000バレルの追加増産を決定するとの見方が大勢だ。イスラエルとイランは現在、停戦状態となっており、「小康状態にある」とニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストは指摘した。 一方、米国がドライブシーズンのピークを迎えており、ガソリン需要の増加が見込まれている。イランの核開発においては、同国とアメリカとの交渉が順調に進んでいないとの報道もあるなか、中東情勢の不透明感も残っている。上野氏は「相場の下げ幅は限定的」と付け加えた。 日経平均株価は前日比423円58銭安の4万63円81銭で推移している。ドル円相場は1ドル=143.67円と、前日の17時時点(144.13円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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