3日 原油は反落、利益確定売りと米需要減速懸念で
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は前日終値から59セント安の66.86ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同61セント安の68.50ドル/バレルと、いずれも反落している。 3日アジア時間午前の原油相場は軟調。利益確定売りが入るなか、エネルギー需要が鈍化しているとの見方が弱気材料となった。米エネルギー情報局(EIA)が2日に発表した週間の在庫統計によると、原油が385万バレル、ガソリンが490万バレルそれぞれ増加。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、事前予想に反して在庫が大きく積み上がったため、米国の需要の弱さが不安視された。 一方、中国の財新が3日に発表した6月のサービス業購買担当者景気指数(PMI)は50.6となり、5月の51.1から低下。事前予想の50.9も下回り、「中国経済の鈍化も下押し材料の一つ」(野神氏)。3日は米国の6月ISM非製造業景況指数などの統計も発表される予定だ。 日経平均株価は前日比27円57銭安の3万9,734円91銭で推移している。ドル円相場は1ドル=143.64円と、同17時時点(143.90円)と比べドル安・円高方向に振れている。
|