22日 原油は続落、対ロシア制裁の有効性を疑問視
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(8月限)は、前日比50セント安の66.70ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同58セント安の68.63ドル/バレルと、いずれも続落している。
22日アジア時間午前の原油相場は続落。ロシア産原油の供給が細るとの懸念が後退し、売りが先行している。欧州連合(EU)は18日、ウクライナに侵攻中のロシアに対し、追加制裁を科すことで合意した。EUはロシア産原油の取引上限価格を引き下げたほか、同国から原油を購入しているインドの製油所を制裁リストに追加した。ただ、米国による賛同が得られなかったうえ、ロシアは影の船団(シャドーフリート)を運用し、これまでに幾度も制裁を回避してきたことから、「今回も対ロシア制裁による効果は限定的にとどまるとみている」(野村證券の高島雄貴エコノミスト)。
日経平均株価は先週末比49円21銭高の3万9,868円32銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.45円と、先週末17時時点(148.78円)と比べドル安・円高方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):148.50 (↑1.35)
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