23日 原油は反発、関税交渉合意で警戒感和らぐ
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ22セント高の65.53ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同25セント高の68.84ドル/バレルと、いずれも反発している。 23日アジア時間午前の原油相場は堅調。ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストによると、NYMEXにてWTIが18~22日まで3営業日続落したため、値ごろ感から買いが入っている。また、米国が日本やフィリピンと関税交渉で合意。貿易協議が難航していることへの警戒感が和らいだ点も好感されたようだ。市場では、欧州連合(EU)やインドが米国との関税交渉に行き詰まっていると伝わり、世界経済の先行き不透明感が広がっていた。 上野氏は今後の注目点として、原油需要の大きい中国やインド、EUが米国と関税交渉で合意に至るかどうかを挙げた。 日経平均株価は前日比1,095円3銭高の4万869円95銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.55円と、前日17時時点(147.72円)と比べ大幅なドル安・円高方向に振れている。
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