24日 原油は反発、日米通商交渉合意を好感
24日アジア時間午前の原油相場は小幅高。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、「日米通商交渉において合意に至ったことを好感し、原油に買いが入っている」と指摘。これを受け、米国株式も堅調に推移しているため、同じリスク資産である原油先物の相場は支えられた。さらに、米エネルギー情報局(EIA)が23日に発表した週間在庫統計によると、市場予想の前週比140万バレルの減少に対し、同316万9,000バレルの減少となった。原油需要の堅調さが意識されたことも、相場の支援材料だ。ただ、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が8月に日量54万8,000バレルの追加増産を実施することで合意した一方、トランプ政権の関税政策による世界経済の減速懸念が拭いきれない状況だ。芥田氏は「現状は強弱材料がほぼ拮抗している」とも付け加えた。 日経平均株価は前日比814円33銭高の4万1,985円65銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.03円と、前日の17時時点(146.74円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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