25日 原油は続伸、米国関税交渉進展の期待で
アジア時間25日午前の原油相場は上昇。楽天証券経済研究所の吉田哲コモディティアナリスト(=写真)によると、前日の上昇の流れが25日午前の取引でも続いているという。米国の株価指数などがこのところ堅調に推移したため、「株高による経済回復と需要増加期待から、原油が上昇している」と吉田氏は述べた。米国と諸外国との間で関税交渉が進んでいることが株高の一因。米国は日本との関税協議を行った後に、欧州連合(EU)との関税交渉を進めている。交渉期限の8月1日までに「残る国や地域との『合意ドミノ』が起こる可能性がある。相互関税による経済の悪化という最悪の状況が避けられたという期待感がプラスの要因として働いた」(吉田氏)。 ただし、吉田氏は足元の上昇は「期待感から上がっているだけとも言える」とし、中期的には関税によるインフレの再燃や経済の鈍化の懸念もあるという。 日経平均株価は前日比262円77銭安の4万1,563円57銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.37円と、前日の17時時点(146.42円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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