29日 原油は小動き、利益確定売りと様子見ムード広がる
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は前日終値と比べ3セント高の66.74ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(9月限)は同5セント高の70.09ドル/バレルと、いずれも小動きとなっている。 29日アジア午前時間の原油市況は小動き。週明け28日のWTIが反発したことで、利益確定売りも進んでいる。ただ、依然として米国のトランプ大統領による関税交渉が懸念材料となっており、様子見ムードが広がっているようだ。現在でも貿易交渉で合意に達していない国や地域があるなど、「市場では相互関税への結果を見定めたいという思惑がある」(ニッセイ基礎研究所の上野剛士上席エコノミスト)。一部報道によるとトランプ大統領は28日、合意に達していない国や地域に対する関税が15~20%の範囲なるとの認識を示している。なお、今後の相場動向に関しては、主要の経済指標の発表を控えているため、「ポジションを動かしにくく、上値は抑えられる」(同氏)。29日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の1日目が開催されるほか、30日には7月のADP雇用統計を控えている。 日経平均株価は前日比381円68銭安の4万616円59銭で推移している。ドル円相場は1ドル=148.42円と、前日の17時時点(148.29円)と比べドル高・円安方向に振れている。
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