8日 原油は小幅まちまち、景気後退懸念が重石
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(9月限)は、前日比1セント安の63.87ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同2セント高の66.45ドル/バレルと、いずれも小動きで推移している。
8日アジア時間午前の原油相場は、小幅まちまち。ポジション調整の買いが入る一方、複数の弱材料が散見し、相場の上値が重く推移している。米国のトランプ大統領は7日、世界各国に対する相互関税を予定どおり発動した。米政府の強硬な関税政策が世界経済を冷やすとの根強い懸念が、相場の重石となっている。また、米国経済の先行き不透明感も強まっている。7日に発表された週間の新規失業保険申請件数は、市場予想を上回った。労働市場の悪化を示す経済指標が先週末から続き、「米国経済の減速と原油需要に対する懸念が再燃している」(エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミスト)。
日経平均株価は前日比909円53銭高の4万1,968円68銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.27円と、前日17時時点(146.81円)と比べドル高・円安方向に振れている。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):146.08 (↓1.11)
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