21日 原油は続伸、米在庫減で買い戻し続く
アジア時間21日午前の原油相場は一段と上昇している。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、これまでの相場の下げで値ごろ感が生じていたところに、「米エネルギー情報局(EIA)が20日公表した米原油在庫が減ったことや、ロシアがウクライナのゼレンスキー大統領との会談に慎重な姿勢を見せたことで、アジア時間でも買い戻しが入っている」との見方を寄せた。目先の焦点については米ワイオミング州ジャクソンホールで開催される経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)において、22日の米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演を挙げた。「パウエル議長が利下げに対してどう示唆するかが焦点。金融・原油相場も利下げをすでに織り込んでいるが、仮に利下げに否定的な発言をしたら相場に波乱が起きるだろう」との考えを示した。
日経平均株価は前日比196 円59銭安の4万2,691円96銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.28円と、前日の17時時点(147.63円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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