25日 原油は小動き、強弱材料が拮抗
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は先週末終値と比べ11セント高の63.77ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同8セント高の67.81ドル/バレルと、いずれも小動き。 25日午前の原油相場は小動きながら、わずかに上昇した。ロシアのラブロフ外相が先週末に、ロシアとウクライナによる早期首脳会談の開催の可能性を否定した。両国の停戦見通しが遠のいたことで、「相場は上がりやすくなっている」(=野村證券の高島雄貴エコノミスト)。 ただ、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の有志8カ国による増産体制は、「基本的に相場に下落圧力を加えている」と同氏は指摘。このため、足元はこれらの強弱材料が拮抗し、相場は小幅な値動きに収まっているという。 高島氏によると、目先の注目点としてロシアとウクライナの首脳会談の行方を挙げている。ただ、不透明感が強く、今のところ様子見せざるを得ないという。このほか同氏は、OPECプラスの有志8カ国が9月7日に開催予定の会合も注目点のひとつとして挙げた。同会合で、有志8カ国は10月の生産体制について話し合う見込みだ。 日経平均株価は先週末比309円21銭高の4万2,942円50銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.46円と、先週末の17時時点(148.61円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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