27日 原油は方向感なく小動き、EIAの統計結果待ち
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ7セント安の63.18ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(10月限)は同3セント安の67.19ドル/バレルと、いずれも小動き。 27日アジア時間午前の原油相場は小動き。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の野神隆之首席エコノミストによると、強弱材料が交錯し方向感が定まっていない。米国はロシア産原油を輸入しているインドに対し、追加関税を課す方針。インドはロシア産以外の原油に購入対象を切り替える可能性がある。 また、米国のトランプ大統領が26日、ロシアに対し、ウクライナとの停戦に応じなければさらに強力な制裁を加えると述べたことも、相場を支える材料となっている、と野神氏は指摘した。 一方で、米国石油協会(API)が26日に発表した統計によると、原油在庫は前週から約100万バレル減少した。野神氏によると、市場では190万~200万バレル減少すると予想されていたため、需要の弱さが意識された格好。同国ではトランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事を解任する意向を示し、経済の先行き不透明感も残っている。 そのうえで野神氏は「次の材料待ち」とし、米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計を注目点に挙げた。 日経平均株価は前日比27円88銭高の4万2,422円28銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.69円と、前日17時時点から横ばい。
◎リムエネルギー総合指数22種(レックス22、2010年平均=100):146.04 (↑0.06)
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