29日 原油は反落、上昇一服感が台頭
29日アジア午前時間の原油市況は前日から一転して売られている。28日米国時間ではウクライナとロシアの停戦合意が難航したことで地政学リスクの高まりから、買いが優勢となった。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は「現時点では上昇一服感が台頭している」と述べた。今後のトランプ大統領の対応を見定めようとする思惑があり、「様子見機運も高まっているようだ」(同)。 今後の価格動向に関しては「大きく動くことはなく、代わり映えはない」と同氏は指摘した。依然としてロシアとウクライナによる和平実現が今後の焦点となるが、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が9月に増産を決定しており、強弱材料が交錯している。 日経平均株価は前日比133円77銭安の4万2,695円02銭で推移している。ドル円相場は1ドル=146.96円と、前日の17時時点(147.17円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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