9日 原油は続伸、米国時間の流れを引き継いで
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は前日終値と比べ28セント高の62.54ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同30セント高の66.32ドル/バレルと、いずれも続伸している。 9日アジア午前時間の原油は引き続き買われている。野村證券の高島雄貴エコノミストは、現時点で追加材料はみられないとした上で、「8日米国時間の流れを引き継いでいる」と述べた。依然としてロシアとウクライナを巡る地政学リスクの高まりが懸念材料となっている。7日にはロシアによる大規模攻撃でウクライナの首都キーウにある政府の主要庁舎が初めて被害を受けた。これに対して米国のトランプ大統領は同日、ロシアへの追加制裁を実施する用意があると述べた。米国がロシアへの制裁を強化した場合、原油の需給が引き締まるとの観測が浮上し、「相場を押し上げる要因となった」(同氏)。 日経平均株価は前日比151円28銭高の4万3,795円09銭で推移している。ドル円相場は1ドル=147.22円と、前日の17時時点(147.53円)と比べややドル安・円高方向に振れている。
|