22日 原油は上昇、米欧間でロシア産原油を巡り緊張
11時15分現在、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)のWTI原油相場(10月限)は先週末終値と比べ34セント高の63.02ドル/バレル、インターコンチネンタル取引所(ICE)の北海ブレント原油相場(11月限)は同42セント高の67.10ドル/バレルと、いずれも上昇している。 22日の原油相場は切り上がった。米国のトランプ大統領は20日、欧州の一部の国がロシア産原油の調達を続けていることに不満を示し、調達を停止するよう改めて要請した。ただ、これらの国々も目先はロシア原油の調達を継続するとされ、米欧間の緊張が残るとの見方が材料視された。 野村證券の高島雄貴エコノミストはこのところの原油相場について、「強弱材料が拮抗している」と指摘。産油国が増産方針を取る一方、ロシアや中東の地政学リスクの高まりもあり、相場は方向感を欠いているようだ。 高島氏は目先の注目点として、ロシア情勢や欧米の対ロシア制裁の行方を挙げた。 日経平均株価は先週末比691円80銭高の4万5,737円61銭で推移している。ドル円相場は1ドル=148.29円と、先週末の17時時点(147.94円)と比べドル高・円安方向に振れている。
|