29日 原油は反落、クルド自治区の輸出再開で
アジア時間29日午前の原油取引は一転して下げている。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員(=写真)は、先週末にロシア産原油の供給不安で上昇した反動で利益確定売りが出やすかったところに、「週末にかけてイラク北部のクルド人自治区からの原油輸出再開や、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する『OPECプラス』の今週末の会合で追加増産観測が出て、売りが出ている」と指摘した。目先の焦点としては、ウクライナの地政学リスクとOPRCプラスの追加増産観測が綱引きする形で、「週内はもみ合う展開が予想される」との見方を述べた。
日経平均株価は先週末比403円73銭安の4万4,951円26銭で推移している。ドル円相場は1ドル=149.03円と、先週末の17時時点(149.84円)と比べドル安・円高方向に振れている。
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